少年少女世界の名作文学 アメリカ編

○『少年少女世界の名作文学10 -アメリカ編1』
・「リップ・バン・ウィンクル」 ワシントン・アーヴィング
・「白鯨」 ハーマン・メルヴィル
・「ホーソン短編集」 ナサニエル・ホーソーン
・「アンクル・トムの小屋」 H・B・ストウ

○『少年少女世界の名作文学11 -アメリカ編2』
・「若草物語」 ルイザ・メイ・オルコット
・「快傑ゾロ」 ジョンストン・マッカレー
・「こがね虫」 エドガー・アラン・ポオ
・「盗まれた手紙」 エドガー・アラン・ポオ

○『少年少女世界の名作文学12 -アメリカ編3』
・「トム・ソーヤーの冒険」マーク・トウェイン
・「王子とこじき」 マーク・トウェイン
・「はねがえる」 マーク・トウェイン
・「リーマスおじさん」 ジョーエル・チャンドラー・ハリス

○『少年少女世界の名作文学13 -アメリカ編4』
・「オズの魔法使い」ライマン・フランク・ボウム
 この物語にでてくるオズの国は、まわりを広いさばくにかこまれた国です。
 自動車もなければ、ラジオもない――。
 けれども、ふしぎな魔法使いがいます。 かかしが歩き、ライオンが口をきくという、ふしぎな国です。
 アメリカの少女ドロシーは、たつまきに運ばれてオズの国へ行きます。そこで、ブリキの木こりや、かかしや、ライオンといっしょに、オズの国を旅してまわるのです。
 ドロシーはオズの国で、さまざまな冒険をかさねます。そして、たくさんのすばらしいことを、見たり聞いたりします
・「少女パレアナ」 エレナ・ポーター
 『少女パレアナ』をお手もとに届けます。パレアナは喜びの少女です。いったい、なんでも喜ぶということができるものでしょうか?
 そんなことは、よほどお人よしでなければできない、とお考えになるかたもあるでしょう。
 ところが、ほんとうに喜ぶということは、よほどしっかりした、強い心の持ち主でないとできません。『少女パレアナ』をお読みになると、なるほど、とおわかりになるでしょう。
 パレアナということばはアメリカの流行になり、美容院でも、薬でも、なんでもかんでもパレアナという名がついたものです。この少女は、いったいどんな娘でしょう? みなさんにパレアナをご紹介いたしましょう。
・「モヒカン族の最後」 ジェイムズ・フェニモア・クーパー
 『モヒカン族の最後』は、アメリカの文豪J・F・クーパーの数多い作品のなかでも、もっとも有名な物語です。
 この物語の舞台は、北アメリカのハドソン川上流の、大小の湖や川の入りまじったふかい森林地帯であり、時代は、イギリスとフランスがアメリカの植民地を奪いあっていた一七五〇年代です。
 イギリスとフランスは、原住民であるインディアンをそれぞれ味方にひきいれ、激しく戦います。
 この物語は、白人と白人との戦いに巻きこまれ、やがてはじぶんたちの土地を失い、滅んでいくインディアンのふかい悲しみを描き、そのなかにあって、正義と人道のために最後まで悪と戦うモヒカン族親子のけだかい精神をうつしているのです。
・「ホイットマン詩」 ウォールト・ホイットマン
・「ケティ物語」 スーザン・クーリッジ
 この物語は、ほんとに楽しい家庭小説です。そして、人生の正しい生き方をしぜんと教えてくれます。
 母を病気で失って父と暮らす少女四人、男の子ふたりの、きょうだいたちのことが書いてあります。どの子の性格もよくあらわれていて、とくに主人公の姉ケティの清らかで勇敢なすがたは、皆さんの心をとらえることでしょう。
 いまでは、この読み物は世界じゅうの少年少女の人気を集め、読むものはだれもが、じぶんがそのなかのひとりになったような気持ちになっていきます。
 涙と笑いと、そして美しい夢の物語です。

○『少年少女世界の名作文学14 -アメリカ編5』
・「小公子」 フランシス・バーネット
 セドリックは、おかあさん思いのやさしい子どもです。やさしい心と勇気を持っているセドリックは、小公子になって伯爵家の跡つぎになります
 小公子のまわりには、明るい笑いと、花のしずくのように清らかな涙がありました。
 この『小公子』は、愛の力の勝利を、高らかにうたいあげた美しい物語です。きっと、みなさんの胸を打ち、勇気をふるいおこさせてくれるでしょう。
 ここに登場する気品にみちた小公子の愛らしい姿は、みなさんの心の中から、永遠に、みなさんにほほえみかけることだろうと思います。
・「小公女」 フランシス・バーネット
 『小公子』を書いたバーネット夫人の、この『小公女』もセーラ・クルーという、かわいい少女を主人公にした美しい物語です。
 すなおで、やさしくて、明るいセーラは、だれからも好かれます。しあわせな、楽しい寄宿舎生活――遠くはなれたインドでひとり暮らしていた父の突然の死。そして、お金持ちだったセーラは、きゅうに貧しくなります。そして、広い大きなへやから屋根裏べやへひっこしますが、セーラは、すこしも明るさを失いません。
 やがて親切な紳士が現われて、セーラはとても幸福な生活を送ることになります。みなさんも、やさしいセーラをきっと好きになることでしょう。
・「秘密の花園」フランシス・バーネット
 インドで生まれたメアリは、わがままな女の子でした。ところが、ひとりぼっちになったメアリは、イギリスのおじさんの屋敷に引き取られます。
 そしてそこで、親切な召使いのマルサや、動物好きのディッコンと仲よくなり、お屋敷で病気をなおしていた男の子もいっしょに「秘密の花園」の中で楽しく遊びまわります。
 こうしてメアリも男の子も、すっかり健康になり、すなおな心を持つようになっていくのです。
 だれもはいれないことになっていた「秘密の花園」をめぐって起こる、いろいろな事件の中から、自然の偉大な力や、愛情のすばらしさを、じゅうぶん読みとってください。
・「ワンダーブック」 ナサニエル・ホーソーン
 ギリシャやローマの神話につよく心をひかれていたホーソンは、子どもたちのために、いっしょうけんめいこの古い物語を、じぶんの感情や道徳観をもりこみながら、さらに自由に話をつくりかえて書き直しました。
 ホーソンの作家生活のなかで、いちばん油ののりきったときに書かれたこの『ワンダーブック』は、りっぱな文学作品といえましょう。
 『ワンダーブック』には、六編のお話が掲載されていますが、この本では、その中から二編だけをとりあげました。

○『少年少女世界の名作文学15 -アメリカ編6』
・「赤毛のアン」 ルーシー・モード・モンゴメリ
 モンゴメリー女史のつくった『赤毛のアン』の訳をおくります。
 この本は、今から五十年あまりまえにかかれたものですが、今でもすこしも時がおくれているような気がしません。
 男の子がいりようだった百姓家で、孤児院へ男の子を頼んだのに、どうしたまちがいか女の子のアンがきました。これが話のはじまりでいろいろさまざまなことが起こります。
 どうぞ皆さんも、アンといっしょにそのおもしろいことを経験してください。わたしは、これをほんとうに楽しんで訳しました。
・「動物記」 アーネスト・T・シートン
 シートンはイギリスに生まれましたが、幼いときに、一家でカナダの開拓地に移住しました。開拓地の大森林のなかですごしたシートンは、動物にたいへん興味をもち、野性動物の観察と研究をして、動物を主人公とした動物物語をつぎつと書きました。
 『おおかみ王ビリー』はビリーというおおかみの英雄を、『英雄犬サンタナ』はサンタナという軍用犬を、『旗尾りす物語』はりすを、『ちび助軍馬』はうさぎを、『くま王物語』はくまを主人公として、それぞれにシートンは深い愛情をもって書いた感動的な物語です。
 これらの物語は、みなさんを動物の世界に引きこみ、心に深い感激をあたえることでしょう。
・「オー・ヘンリー短編集」 O・ヘンリー
 オー=ヘンリーは、その作風が似ているところから、アメリカのモーパッサン(フランスの十九世紀末の作家)といわれています。
 かれは、人生のどんなかたすみのできごとでも見のがさないで、愛情をもってえがきあげています。その作品には、笑いのなかにも、しみじみとした情感があり、悲しみのなかにもほのぼのとしたあたたかみが感じられます。そして、物語のさいごには、かならず思いがけない結末をつけて、読者をあっといわせます。
 かれは、一生、短編小説だけを書きつづけ、三百近い作品を世に残しています。それでいて、似通ったすじや主題のものがひとつもありません。ここにあげた七編の作品を読んでかれの想像力のゆたかさが、よくわかっていただけるでしょう。
・「銀のスケートぐつ」 メアリ・M・ドッジ
 ハンスとグレテルは、オランダの貧しい家の子どもたちです。おとうさんは、けがをしてから何年も寝ついているので、おかあさんとふたりのきょうだいは、いろいろと苦労をします。でも、ふたりは貧乏のなかでも勇気を失わず、いつも仲よく、おかあさんを助けて、一生けんめいに働きます。
 勇敢で働きもののハンスと、やさしくて賢いグレテル。このふたりにどんな幸福がおとずれるでしょうか?
 みなさんも、このふたりのきょうだいと仲よしになってくださいね。

○『少年少女世界の名作文学16 -アメリカ編7』
・「あしながおじさん」ジーン・ウェブスター
・「あの山越えて」 カールトン
・「白いきば」 ジャック・ロンドン
・「荒野の呼び声」 ジャック・ロンドン

○『少年少女世界の名作文学17 -アメリカ編8』
・「ターザン物語」 エドガー・ライス・バロウズ
・「子じか物語」 マージョリー・K・ローリングズ
・「ハート短編集」 ブレット・ハート
・「スカラムーシュ」 ラファエル・サバチニ

○『少年少女世界の名作文学18 -アメリカ編9』
・「ベン・ハー」 ルー・ウォーレス
・「怪物」 スティーヴン・クレイン
・「わんぱく少年物語」 トマス・B・オルドリッチ
・「霧の中の顔」 エドワード・メドッシュ
・「老俳優」 フレデリック・デェビス
・「ふしぎなベッド」 フランシス・マリオン・クラッフォード
・「ドリトル先生航海記」 ヒュー・ロフティング